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【デンマークと挑戦】

「北九州タウンパレード」に参加しました!
高齢者も若者も、健常者も障害者も一緒に、地域と大学と高校とが連携した、社会のつながりを感じるインクルーシブなイベント。
笑顔溢れる、ポジティブで素敵なタウンパレードでした!

後日、デンマーク、エグモント・ホイスコーレンという学校に留学した若者たちの報告会に参加。
タウンパレード発案者のるかさんも報告者の一人。報告会の内容がとても充実していて勉強になり、何よりも報告者たちの表情や雰囲気が明るく爽やかだったことが、とても印象的だった。

この学校は約4割の生徒が障害者で、みんな17.5歳以上の大人たち。
エグモントは挑戦の連続だったという。学生の1人、ほぼ全介助が必要な男子学生は、落ちたら死んでしまうかもしれない海でバナナボートをする!と言って実施にやって溺れかけたと笑って話してくれた。
障害があっても「挑戦すること」を、誰も阻まない。どうやったらできるだろうと皆で対話を重ね、必ず実現する。危ないから、何かあったらいけないからやめとく、ということはないらしい。自分の意思で挑戦したことは、何かあっても自分の責任という考えだという。
そこには、1人の意思ある人間としての尊重が、根底にある。自己決定と、自己責任。危険が予測される場で車椅子のストッパーをかけたら怒られた、いうエピソードもあったが、ここにも、個人の意思の尊重、行動選択の自由がある。日本ではリスク管理が先走り、そこに子どもたちや障害者の意思を尊重してサポートするという視点が薄いように思う。

「よい人生とは、自分の人生を自ら決定し、社会的に価値ある活動を通して、1人の人間として全うすること。」
僕たちは、自分とは異なる価値観や背景をもつ他者と関わって、共に生きている。同じ社会で生きていくうえで、共通善common goodのために自分の立場や個性を活かして何ができるか、どう貢献したいか常に考えるというデンマークの民主的市民性は、今の日本にも必要であろうと感じる。(というより、そもそもは日本人が持っている感覚に近いと思うので、その価値を思い出し、立ち返る必要があると思う。)
共に生きるという言葉の先を体現したような報告者たちの姿、関係性を見て、参加して良かったと感じました。