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政務活動

3月議会

【虫の目、鳥の目、魚の目】

3月議会が閉会しました。
一般質疑では、教育委員会に対し、言葉だけにならないよう未来を見据え、それぞれの施策の中身をしっかりつめてほしいと要望しました。市長質疑では初めて予算化した保護犬ねこ不妊去勢サポート事業について、対象の拡充と地域ねこ申請要件の緩和、さくらねこTNR活動の推進を要望。野良猫の被害、不幸な命、市民同士のトラブルがなくなり、人にも動物にも優しいまちの実現に向けて一歩一歩進んで行ってもらいたいと思います。

今回の議会は、3つとも大切な目である「虫の目、鳥の目、魚の目」で見たとき、武内市政にとって、そして北九州市の発展において、非常に大きな前進であったと思います。

「虫の目」
初代門司駅の遺構や除草の問題の議論が目立ちました。遺構は移築がなくなり追加で記録調査した後、速やかに開発を進めるようになり、除草に関しては減額分を補正予算で対応するようになりました。これはこれで、執行部と議会のやりとりで部分的に修正する柔軟性が示せたと思います。

「鳥の目」
議会ではあまり話題にはなりませんでしたが、今回最も大きな変化は、役所内の大幅な組織改正だと思っています。
既存の部局の多くが解体され、「市長公室」「政策局」「総務市民局」「財政・変革局」「都市ブランド創造局」「都市戦略局」「都市整備局」が新設されます。長年の縦割りの弊害や役割の変化に対応して、市政60年で一番の組織改正だと言えます。この組織改正により、市職員の能力が活かされ、北九州市の発展のスピードアップや市民サービスの向上など様々なことが期待されます。

「魚の目」
今回の予算で一番力を入れたのが、北九州市で今後必ず伸びしろがある「空港・物流」「若者・子育て世代」への投資。
24時間空港である北九州空港は2027年に滑走路が3000mに延伸することで、大型貨物機が欧米向けに直行運航できるようになるという流れ。半導体貨物への集貨需要の拡大の流れ。モーダルシフトの物流の転換の流れ。この流れを読んで未来を見通して「空港・物流」への投資。「若者・子育て世代」も言わずもがな未来を見通した投資。

武内市政はまず財政変革を掲げて進んでいますが、もちろん、出来れば痛みを伴う削減はしたくない。しかし、今の北九州市の財政を鑑みて、次に進むためには、削減に切り込んで行く必要がある。だから武内市長は非難を覚悟で誰もやりたくないことを逃げずに断行している。なかなか出来ることじゃないと思う。切り詰めるだけの行政に発展はないからこそ未来への投資も同時に行ったのが今回の本予算。「削減+投資」で額面上は大きくなっているが、これまでと中身が違う。

近年、学校教育や新人研修の場などで必要な力として、「gritグリット=やり抜く力、また粘る力」が注目されています。困難に遭ってもくじけない闘志、気概や気骨などの意味を表す言葉で、社会的に成功している方たちが共通して持つ心理特性だと話題になりました。まさにこの力を、武内市長は持ち続けているように見える。組織全体におけるグリットへの意識が高まっていくことを期待しています。

改革の途中には批判がつきものです。全員が同じ考えなんてありえないので、特に部分的で具体的な批判は当たり前で、むしろあるべきだと思います。しかしそれが全体の評価になってはいけないとも思います。ひとつ駄目だったら全部駄目、という評価では前進はありません。市民が完璧を求めると行政は完璧に見えるように装うようになってしまう。それでは挑戦がなくなり課題解決できず、中身が発展しない。だからトライアンドエラーの繰り返しで、時代の流れが速いからアジャイルに、全体を前に進めることが大事だと思う。

武内市政は北九州市の未来のために、恐れずに前へ進み出しました。北九州市はこれから確実に良くなっていく。北九州市の発展が日本の希望になる。僕も共に武内市政を支え、常に「虫の目、鳥の目、魚の目」とグリットを持ち、北九州、日本の力になれるように尽力し、努力していきたい。