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政務活動

視察「風の森小学校」

【森の育ち場 風の森小学校に行って】
小倉南区にある風の森小学校は、校舎を持たない学校で畑や山で晴れの日も雨の日も外で遊び、学ぶ。決まったカリキュラムは一切ない。どんな学校か気になっていて、体験してきました。

森の育ち場が大切にしたいことは「主体性」「豊かな心」「自分を大切にする力」。
教育に関係していれば、とても頻繁に目にする言葉。しかし、ここまでこの言葉を実践していて、子どもたちがそのように育っている学校を見たことがない。

一日のはじまりは「おはようミーティング」から。ウクレレに合わせて歌い、休日のことや今の気持ち、やりたいことを聴き合う時間として、話したい子が話す。驚いたのが、朝から子どもたちの目は生き生きとしていて、人の話を興味深々に聴き、自然と質問や会話が飛び交い、話が学びになっていっていた点。そこには、大人が褒めたり叱ったりして子どもをコントロールすることは一切ない。子どもたちは人から(大人から)の評価ではなく、本当に自分の内側から湧き出る好奇心で動いていたように見えた。

今の小学生は、大人が介入したり、遊ぶものがないと、遊びが始まらないことがある。ここにはほとんど何もない。あるのは自然。今日はかなり寒く、雨も降っていたが、誰一人ネガティブな発言もない。
「暇」「何したら良い?」など聞こえてきそうだが、誰一人そのような発言をする子どもはいない。次々に楽しみを創り出し、まさに主体性のかたまりのようだった。毎日人と自然と関わり、好きなことをして遊び、学ぶ。その中で逞しく柔軟な自分がしっかりと育っているのだろう。
環境や人との関わり、日常の過ごし方で子どもは変わっていくことを改めて実感した。

子どものエネルギーと意欲、好奇心を育てることが、今初等教育において非常に大切だと思う。
これから変化の激しい時代に生きる子どもたち。環境や人のせいではなく、どんな環境でも楽しめる心、自分を大切にしながら人と関わり、自分の人生を背負って生きる力をつけることこそ、幸せな人生につながる。そんな教育をこれからも学んでいきたい。