行政視察[R4.11]
教育文化委員会の行政視察で、仙台市、米沢市、那須塩原市に行ってきました。
様々な施設や団体の視察をし、勉強になりましたが、特に、仙台市のろりぽっぷ小学校について。
この学校は、廃校を活用した私立の学びの多様化学校(今年の8月31日から文科省が不登校特例校を学びの多様化学校へ名称変更)。ここはまさに不登校児のただの受け皿ではなく、多様な学びの選択肢の一つとして、子どもの成長を第一に考え、社会で活躍する人財が育ってほしいという理念を本気で行っている学校だった。
イエナプランを取り入れた子どもの自発性、好奇心、自己選択を大切にしたカリキュラム。一度エネルギーがしぼんでしまった子どもがエネルギーを取り戻し生き生きと過ごす姿が印象的だった。
学園長や校長、職員さんが非常にオープンで子どもたちに寄り添い、教えるというより、学びや育ちをサポートするようなイメージ。学校全体がとても良い雰囲気だった。
ただ、財政面には課題が大きい。小学校単体では、持続可能な運営は難しい。このような学校が継続し、増やしていくには、国の補助金を上げることが必須。
学びの多様化学校は、現在全国で公立私立合わせて24校。文科省は、将来的に300校に増やすことを目指している。
数を増やすことはできる。しかしただの受け皿ではなくて、ろりぽっぷ小学校のように質の伴った選択肢を増やしていくための、適切な予算配置が必要である。(仮に300校に増やしても、不登校児の子どもは約30万人で全く足りない。やはり今の公教育、学校教育システムを変換しないことには問題は根本的に解決しないと思う。)
文科省は来年度予算の概算要求に学びの多様化学校に関することを多く盛り込んでいる。引き続き注視していきたい。
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繋がり、そして継いでいく。